アクセルが重い時はオイル交換がいい？車の走りとオイルの関係を解説

アクセルがなんとなく重たい、走りが悪くなった、とお感じになる時はありませんか。そのような時に、オイルを交換したら症状が改善したという声を聞くこともあります。アクセルが重たくなるにはさまざまな原因が考えられますが、オイルの交換でそれが解消するケースもしばしばあるものです。この記事ではアクセルが重くなる原因とオイル交換との関係について詳しく解説します。

アクセルが重くなる原因

アクセルが重くなる時は、次のような原因が考えられます。

エンジン内が汚れている

エンジンオイルの劣化やエンジン内にたまった汚れがエンジンの動きを悪くします。

燃料関係に問題がある

ガソリンを入れたまま長期間運転していないとガソリンが劣化して燃焼しにくくなります。また燃料フィルターが詰まったり燃料ポンプが故障したりした時もスムーズに燃料が供給できないため、動きは悪くなります。

点火系統に異常がある

スパークブラグ・プラグコード・イグナイター・イグニッションコイルなどのパーツに異常が起こるとガソリンにうまく点火しません。この場合は該当するパーツを点検・交換する必要があるでしょう。

ミッションに不具合がある

AT車の場合、ATFというミッションオイルが劣化・不足、またはもれている時は、車が加速しない・加速が遅いといった症状が出ます。

安全機能の誤作動

自動ブレーキシステムやECUなど車には運転者の安全のための装置が搭載されていることがありますが、これらの装置が汚れていたり部品に不具合が生じたりしていると、加速を妨げる原因になります

吸排気系統のトラブル

エアフィルターが汚れている、あるいは詰まっている時は、空気を取り込みにくくなり、エンジンを動かす混合気が作りにくくなります。そのためエンジンの出力が弱くなります。また、マフラーに穴があいている等で排気漏れをしている時も同様の症状が起こるでしょう。エアフィルターは消耗品ですので2万キロの走行を超えた頃から交換を考えてください。マフラーの穴は、アルミテープで応急処置ができます。

タービンブローが発生している

タービンブローとはターボチャージャーに異常が発生している状態のことです。ターボチャージャーはエンジンの排気を利用してエンジンを加給する機械です。タービンブローの原因としては、エンジンオイルが焼き付いている・異物を吸い込んでいる・ターボチャージャーそのものが破損しているなどが考えられます。

オイルを取り替えるとアクセルは軽くなる？

以上の原因のうち、エンジン内の汚れでアクセルが重くなっている場合は、エンジンオイルの交換で症状は改善されます。エンジンオイルには、各パーツを円滑に動かす機能や燃焼で発生する熱を冷却する機能・エンジンの汚れを取り込む機能・サビを防ぐ機能などがありますが、オイルが劣化しているとこのような機能がうまく働きません。とくにエンジンの内部に汚れがたまると、エンジンの動きは悪くなります。その場合はエンジンオイルを交換する・あるいはエンジン内部の掃除（エンジンフラッシング）をするとエンジンの動きがよくなるでしょう。

オイルを交換すると走りが変わる場合

メーカーによって標準的と想定されているものを超えた走行を日常的にする場合を「シビアコンディション」といいます。急な坂の山道を多く走る・高速道路で高回転を多用する・真夏に高回転が多いなどがそれにあたり、エンジンが高熱になりやすく冷めにくい状態です。他にも少し走っては停まりの繰り返し（いわゆるチョイ乗り）では、エンジンオイルはじゅうぶんに循環される暇がありません。また、スポーツ走行などモータースポーツでの走行を行った時もエンジンオイルの変質を招きます。

このような走行が多い場合には、一般的に目安とされているオイル交換期よりも前にエンジンが劣化しており、走りを悪くしている原因かもしれません。その場合はエンジンオイルの交換が、車の走りやエンジンフィーリングを改善します。また、スペックの異なるエンジンオイルを使用すると、走行感が変わることがあります。

まとめ