オイル交換の際にアイドリングは必要？オイルとアイドリングの関係も解説

オイル交換の前後にはアイドリングをすると言われますが、なぜそう言われるのかご存知でしょうか。オイル交換の際のアイドリングには意味があるとされていますが、一方でアイドリング不要説も唱えられています。この記事ではオイル交換の際のアイドリングについて意見を紹介すると同時に、オイル交換とアイドリングの関係も解説します。

オイル交換の際にはアイドリング？

オイル交換をする前とあとにはアイドリングをすることが勧められています。何のために必要なのでしょうか。

オイル交換前後のアイドリング

まずオイル交換をする前ですが5分ほどアイドリングをしてから作業に入るとよいと言われます。これはオイルを温めてサラサラにしたほうが古いオイルを外に出しやすいからです。オイル交換は古いオイルをできるだけ排出すべきなので、オイルを温めて出しやすくするのです。また、オイルの温度が上がっていると、エンジン内部の汚れが浮いて汚れを排出できる利点もあります。

ただしご自分でオイル交換する場合には、温めすぎるとやけどをするおそれがあるので注意してください。オイル交換後には1分ほどアイドリングを行い、新しいオイルをエンジン全体に循環させます。また、オイルもれを確認するためにもオイル交換後にアイドリングを行います。

オイル交換前のアイドリングは本当に必要？

オイル交換前のアイドリングですが、とくに行わなくても支障はないという意見もあり、むしろ不要との声も聞かれます。エンジンを始動することによってオイルパンにたまっていたオイルが各パーツにまわり、そのパーツに一定時間留まるので、そのぶんのエンジンオイルがむしろ抜けなくなるためアイドリングはいらないという見方です。オイルパンにすっかり集まっている状態で古いオイルを抜いたほうが、古いオイルをしっかり排出できるのだろうとも考えられています。

アイドリングが不安定な時はオイル交換を

アイドリングの不安定さが気になる時は、エンジンオイルのメンテナンス不足が原因かもしれません。アイドリング中などエンジンをスムーズに動かすためには、エアフィルターとエンジンオイルが欠かせません。この2つのメンテナンスが行われていないと、アイドリングが不安定になるのです。

エンジンオイルはメンテナンスされていないと、エンジン内のスラッジなどの汚れがたまってしまいます。また、ガソリンの燃焼や部品の摩擦熱を冷却することもできなくなり、その結果アイドリングの不安定を引き起こす場合がみられます。エンジンオイルをセルフチェックして、汚れがひどくなる前に交換するとエンジンを長持ちさせ、アイドリングの不安定を未然に防げるでしょう。

オイルを入れすぎるとアイドリングが不安定になる

アイドリングの回転数が下がる・頻繁にエンストする・回転数が上下するなどアイドリングが不安定になるのは、オイルの入れすぎが原因かもしれません。オイル交換の際、オイルが不足しないように気をつける方は多いでしょう。しかし逆にオイルが多いことは気にされず、むしろ多少多い方がいいのではと考える方もおいでのようです。しかしエンジンオイルの入れすぎはかなり悪影響を及ぼすので。アアイドリングの不安定さもそのひとつです。

オイルを入れすぎるとオイルが吸気系に入り込みやすく、その結果エンジンの回転数が落ちる可能性が高くなるのです。アイドリングの安定感がなくなると、エンストにつながることもあるため注意が必要です。走行中は安定していても、エアコンをつけた時や渋滞時にアイドリングが不安定になる場合はオイルの入れすぎを疑うべきでしょう。オイル交換の際にはオイルを入れすぎないように気を配ってください。

まとめ